日記
初めてのサーカス
先日、株式会社中広様からのご招待でハッピードリームサーカスに行って来ました。
桑名市で開催されているサーカスに里親さん家族を招待してくださったものです。
外では小さな遊園地みたいなものがあって観覧車みたいなのはサーカス団の人と一緒に乗って空中散歩ができたり小さい子用のアスレチックみたいなものもありました。中ではおもちゃや綿菓子、たこ焼きなども売っていてどれも目を奪われるものばかりでした。
5歳の里子はサーカスは初めてでいろいろな曲芸に目をキラキラさせて見ていました。
中でもバイクと車のパフォーマンスははらはらドキドキしました。
バイクと車と自転車が一緒に網の中で回っていて自転車の人が疾走してるのはドキドキしました
空中ブランコも目隠しで飛んだりしてすごかったです
途中でピエロさんとの写真撮影会もありました
小学生のピエロさんは可愛かったです
一緒に写真も撮りました
里親になってから家族が増えてお出かけなど人数分の出費があるのでなかなか出かけられないのですが今回は家族の分までご招待していただいたので家族全員で楽しく見ることができました。ご招待してくださった株式会社中広様にはほんとに感謝しかないです
あれから時々里子がまた行こう!サーカス楽しかったね!と言う言葉を聞いて小さな子どもの心に思い出が刻まれたんだと嬉しく思います。
記憶の引き出し
もうすぐ冬になるのでタイヤを替えなくてはいけない。その前にタイヤを置く台を作っていたら年長の里子がやってきてボルトとナットを組み合わせる手伝いをしてくれた。
クルクル回しながら楽しそうにやっていたけれど急に『温泉楽しかったね!また行こうね!』と言い出した。
温泉。。温泉。。いつの話だ?
と考えていたら『これやったよね(^^)。温泉の時に美味しいのやったよね!』とボルトをクルクルしながら言った。
そういえば思い出した。
夏休みに九州へ旅行した時に北九州でそこの名物のネジチョコを食べたんだ。
すごくよくできていてチョコレートで作ったボルトとナットが入っていてちゃんとネジが合うようになっている。クルクル回すとキッチリ閉まっていくのだ。すごく珍しいしすばらしい技術に家族で感心しながらみんなで食べた。味も少し苦い感じで大人も好きな味のチョコだった。
次の日別府に行っていろいろな地獄温泉を見て足湯につかりながらまんじゅうを食べたりみんなで写真を撮ってすごく楽しかったことを思い出した。
大人になるとタイヤを置く台を作るくらいその日の出来事で終わるのに年長の子どもはボルトとナットを見て夏休みのチョコを思い出しそれに繋がる温泉を思い出したのだろう。
子どもの記憶の引き出しはおもしろいな〜
楽しかった夏の思い出も忘れていたのにすぐに思い出させてくれた。
子どもの気持ちは無限大だ。毎日ほんとに楽しい。
信頼関係
人と人との関わりで信頼関係は必須だと思います。仕事でも家族でもその他のコミュニティーでも信用できない人に秘密にしていることを話したりすることはまず無いでしょう。
大人と子どもでも同じことが言えると思います。
里子を預かる時にまず見るのは母子手帳。その中の予防接種の欄です。どこまで終わっているのか、接種劵はあるのかなどです。
終わっていないものがあればまず小児科に連れて行って予防接種を受けます。
でもまったく信頼関係のない知らないおばちゃんに病院に連れて行かれて注射を打たれる。
子どもにとってこんな恐怖なことがあるでしょうか?!
こちらとしては里子と仲良くしたい。元気に大きくなってほしいと思っての行動ですが子どもにとってはこの人は危険な人だ!と認識されます。そこから里子と里親さんの信頼関係を作っていかないといけないので毎日がほんとに大変です。
里子が熱を出して小児科に連れて行くと駐車場で大泣き。。受付でも大泣き。。呼ばれて先生の白衣を見た途端に逃げ出す始末。
お薬だけで済むとやっと安心した顔になります。
そんなことをコツコツと繰り返してやっと信頼関係を築くことができます。
正義とは?!
振り返ると里親登録した当時の希望は、長期でずっと大事に育てたい!そんなことを言って児童相談所に行ったと思います。
現在は2人の委託があります
大人になるまでお願いすると思いますと職員さんに言われて大事に育てます!と言いました。
この子たちを引き取ってから5年。自分の子どものようにかわいがり、他人からも里親とわからないように気を遣って育ててきました。
子どもにはママと呼ばせ、私の本当の苗字は隠し、完全にこの子たちの母になりきって。
保育園でも本当の母親のようにしてきました。
療育も必要ならいろんなところに協力してもらって大事に育ててきました。
なのに事態は急に変わりました。
実親さんが引き取りたいと言い出したのです。
私は養育の里親だから実親さんが引き取れるのなら帰すのが当然なのかな、それが正義かなと思いました。
1年前から実親さんに馴染ませるためにお出かけさせたりお泊りさせたり。
真実告知を何度もして本当の親がいることを話て家に帰ることが最善だと(内心最善とは思わなかったけれど)説得して
でも実親さんの環境がなかなか整わなくて帰れるようになりませんでした。
子どもにとっては急に本当の親が現れて帰るだの引っ越すだの。でもまだだの。自分の周りで何かが起こっていると理解しているようです。
交流を繰り返すうちに子どもの心が荒れ始めました。実親さんの話が出ると物を投げたり壊したり、他人に暴力を振るったり。
私にも嘘つき!と言ったり。
コツコツと築いてきた里子との信頼関係、最初はイヤ!と泣くしかなかった子どもが今やっとママと行くならいいよとついてきてくれるまで信用してくれるようになっていました。
確かにずっとここにいていいよ。大好きだよ。と何回言ったことでしょう。
でも帰る話が出るとそんな甘い言葉は言えなくなります。だって帰すのが正義ですから嘘をついてでもこの子を帰さないといけないのですから。
5年も一緒にいたら子どもも里親のことを本当のお母さんなんじゃないか。この人から生まれたかった。と思い始めていましたから。
そのうち家の中もぐちゃぐちゃ、うちの家族も疲弊してなんともならなくなりました。
返すのが正義なのかな?1年経ってもこの状況?もしかして実親さんは軽い気持ちで返してほしいって言ってる?
なんとく引き取れそうだ。だから返してくださいと。その軽い気持ちが言葉になった途端に子どもの気持ちも里親の気持ちもトラクターでえぐられるような気持ちなんですよ。
もっと覚悟を持って言葉にしてほしいです。
毎日悩み、迷い、自分に言い聞かせて平静を保っているけれどやはり辛い。
ある人にいただいた言葉 その2
突然ですが、少し実験をしてみたいと思います。
もし可能なら、ペンなどの書くものと紙を用意してください。
腕時計を持っている人は腕時計、持っていない人は携帯電話のデザインをできるだけ正確に思い出して書いてください。
見てはいけません。
2、3分ですぐ書いてみてください。
バンドのデザインや数字。
数字は算用数字だったり、ローマ数字だったりいろいろだと思います。秒針の長さなどもです。
確認してみてください。書けましたでしょうか?
この実験をセミナーやクラスでやると、ほとんどの人が間違えます。
ほとんどの人が3~6カ所以上間違えます。
これは、なぜでしょうか?
腕時計は、1日に何度も見ているはずです。人によっては10年以上している時計を間違えます。
そして、次に、「いま時間は何時だった?」と質問します。
そうすると、今度もまたほとんどの人が、時間を覚えていません。
時計のデザインを確認するために、時計を見た直後なのにもかかわらずです。
この実験で何が分かるのか?
それは、
・人は重要なものしか見えない
・人は見る準備をしているものしか見えない
ということのようです。
そして面白いことに、一つの情報に集中してしまうと、他の情報が見えなくなってしまうのです。
好きな人が出来たら、ほかの人は見えなくなるのと一緒です。
いい意味でも、悪い意味でも、この心理的盲点(スコトーマ)が働きます。
メーテルリンクの「青い鳥」ではこう言います。
「なんだ、あれが僕たちの探している青い鳥なんだ。
僕たちはずいぶん遠くまで探しに行ったけど、
本当はいつもここにいたんだ」
どこかに幸せがあるんじゃないかと探し回っているときは、「今ここにある幸せ」に気づかないものです。
良いものが入ってくる体質にしていきたいですね♪
ありがとうございます。
ほんとにそうですね。毎日見ている子どもたちのことも見ているようで見えていないことが沢山あります。
日々の生活に追われて自分さえも見失いそうになります。
でもしっかり見ていたいですね。子どもの成長は早いですから

